Happy accidentsIssey Miyake
家の前に落ちていた花びらを、水をはったマグカップに浮かべた。くるくると回る花びらと白い曲線がつくる小さなフレーム。季節とともに変わる光を頼りに、日毎その定位置を数センチずつ動かしている。どんなものにも作り手が想定した使い方がある。マグカップは言うまでもなく、飲み物を飲むための器だが、見方を変えれば、持ち手のついた器であり、それは花器にもなり得る。私たちには想像力があり、それは時に作り手の意図を超えてゆくこともできる。ISSEY MIYAKEの洋服はそういった凝り固まった視点や思考を揺さぶる仕掛けを持ってデザインされている。長方形の布にただ三つ穴が開いている。向きはこれで良いのか、頭を出すのはこの穴で正しいか。洋服を着るという無意識的な行為を思考する。これで合っている?その疑問こそが忘れていた洋服を着るという行為自体の輪郭を浮かべる。起き抜けの朝。まだ頭が起きていない状態で留めた白いシャツのボタン。ボタンの掛け違いが作ったドレープと歪なシルエット。もし美しいと感じられたなら、それは「間違った着方」であっても、「最良の着方」である。
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Issey Miyakerole:
Creative direction, Art directionassets:
Filmyear:
2025—
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